淡いピンクやペールピンクは、やわらかい印象を与える色です。特にイラストやデザイン、インテリアのカラー選びなどでよく使われます。本記事では、絵の具を使って淡いピンクやペールピンクを作る方法を詳しく解説します。
淡いピンクの作り方
ここでは、淡いピンクを作るための基本的な色の組み合わせや比率について詳しく解説します。初心者でも簡単にできる方法を紹介します。
絵の具で淡いピンク色をつくるには?混ぜる色と比率は?
淡いピンクを作るには、基本的に「赤」と「白」を混ぜます。ただし、使う赤の種類によって仕上がるピンクの色味が異なります。
- 鮮やかな淡いピンク:明るく鮮やかなピンクを作るには、「明るい赤(例えば、元気なトマトのような赤)」や「ピンクに近い赤(例えば、花びらのような赤)」を白と混ぜます。
- 落ち着いた淡いピンク:落ち着いたピンクを作るには、「少し深みのある赤(例えば、イチゴやリンゴの皮のような赤)」を白と混ぜると落ち着いたピンクになります。
- くすみがかった淡いピンク:くすみがかった淡いピンクを作るには、「少しオレンジがかった赤(例えば、夕焼けのような赤)」や「茶色がかった赤(例えば、レンガのような赤)」を白と混ぜると、やさしいくすみピンクになります。
淡いピンク色を作るための比率のポイント
基本の比率として、赤1に対して白5~10程度を混ぜると、淡いピンクになります。白の量を増やすほど、よりペールトーンに仕上がります。
- 赤1:白5 → 柔らかいピンク
- 赤1:白10 → かなり淡いピンク(ペールピンク)
ペールピンクの色合いの調整
淡いピンクの色合いを調整する方法を紹介します。濃さや彩度を変えることで、より好みにあった色を作ることができます。
濃い淡いピンクにするには
赤の量を増やすと、より鮮やかなピンクになります。例えば、ほんの少し赤の量を増やすだけで、よりはっきりとした発色のピンクを作ることができます。また、使用する赤の種類によっても仕上がりが変わります。例えば、鮮やかな赤を使うと明るく元気なピンクになり、少し暗めの赤を使うと深みのあるピンクができます。
さらに、オレンジ系の赤を加えると温かみのあるピンクに変化します。オレンジを加えることで、より優しい色合いになり、落ち着いた印象のピンクを作ることができます。特に、夕焼けのような赤みを持つ色を少量加えると、落ち着いた柔らかい雰囲気のピンクを作ることができます。もし、少し黄みがかったピンクにしたい場合は、黄色をほんの少し足すと、さらに暖かみのあるトーンに仕上がります。
少しずつ赤やオレンジを混ぜて、好みのピンクを作りましょう。
彩度を調整するためには
淡いピンクの彩度を調整することで、より繊細な色合いを表現できます。彩度を上げると鮮やかで印象的なピンクになり、逆に下げると落ち着いたナチュラルな色合いになります。調整の仕方によって、様々な雰囲気のピンクを作ることが可能です。
くすみを加えたい場合
グレーや少量の青を加えると、落ち着いたトーンになります。特に、青を加える量によっては、少し紫がかった落ち着いたピンクになることもあります。
また、ほんの少し黒を加えると、さらに深みのあるくすみピンクを作ることができます。さらに、グレーを多めに混ぜると、よりニュートラルな印象のピンクになり、ナチュラルな風合いを演出できます。異なる種類の青を使うことで、寒色寄りのピンクに調整することも可能です。
明るさを調整したい場合
黄色を加えると、優しいパステルピンクになります。黄色を多めに加えると、オレンジ寄りの明るいピンクになり、温かみのある印象を作ることができます。
さらに、白を多めに混ぜることで、淡く透明感のあるパステルカラーを演出できます。もし、より柔らかいピンクを作りたい場合は、クリーム色やごく少量のアイボリーを加えることで、より穏やかで落ち着いた色味を作ることができます。
また、ベージュやサーモンピンクを加えることで、暖かみのあるピンクのバリエーションを作ることもできます。
三原色を使った淡いピンクの作成
赤だけでなく、シアンやイエローを混ぜて微妙な色調整を行うことも可能です。特にシアンやイエローを少量ずつ加えていくことで、より細かい色のニュアンスを調整できます。適切な色の組み合わせを知ることで、より幅広いピンクのバリエーションを楽しむことができます。
- シアンを少し加える → 青みがかったピンクになります。シアンを多めにすると、よりクールで落ち着いた雰囲気のピンクが生まれます。逆にごく少量だけ加えると、優しく透明感のあるピンクが作れます。さらに、シアンの量を段階的に増やしていくことで、紫がかったピンクや青みの強いピンクへと変化させることも可能です。
- イエローを少し加える → 温かみのあるピンクになります。黄色の量を増やすと、オレンジ寄りのピンクになり、より明るく華やかな印象を与えます。ごく少量なら、落ち着いたピンクを作ることができます。また、イエローの代わりにゴールドやクリーム色を少し混ぜると、よりリッチで落ち着いた雰囲気のピンクを作ることができます。
また、シアンとイエローを同時に少しずつ加えることで、微妙なニュアンスの異なるピンクを作ることも可能です。
例えば、ほんの少しシアンを足してからイエローを加えると、落ち着いたピンクに仕上がります。逆に、イエローを先に混ぜてからシアンを足すことで、ソフトな温かみのあるピンクを演出することもできます。
加える色の量を変えるだけで、ピンクの印象は大きく変わります。例えば、シアンを加えて涼しげなピンクにしたり、イエローを加えて春らしい柔らかなピンクに仕上げたりすることができます。微調整を繰り返しながら、自分好みのピンクを作ってみましょう。
おわりに
ここまで淡いピンクやペールピンクを作る方法を解説してきました。好みにあったピンクを作るために、ぜひ試してみてください。